自由の砦 2月10日号 第109


外相更迭で見えた学会の侵食度

学会員官僚増大で
行政機構の腐敗はすすむ

 外務省汚職の根底に学会の影響が
  池田私兵の官僚が汚職の先兵!?

 NGO問題をめぐる自民党内と外務省の抗争は、結局、当事者の田中真紀子外相、野上義二外務事務次官の更迭(こうてつ)と、鈴木宗男衆院議院運営委員長の辞任によって、ひとまず幕を閉じようとしている。(二月一日現在)
 事の発端は、外務省が、昨年暮れに行なわれたアフガニスタン復興支援国際会議から、一部NGO(非政府組織)を排除したことである。
 その翌日、国民世論の批判の激しさと、田中外務大臣の指示によって、一転、排除されたNGOは、出席を認められることになった。
 この間、一部NGOの排除は、自民党の有力者で外務省の族議員といわれる鈴木宗男代議士の強い圧力で行なわれた、ということを、田中外相や、排除されたNGO関係者が公表し、田中外相は、国会でその旨明言したから、騒ぎはにわかに大きくなり、野党がいっせいに真相究明と内閣の責任追及を行なう姿勢を見せたことで、補正予算審議とからんで、にわかに政局≠フ様相をおびてきた。
 この事態を収拾し、国会審議を正常に戻すため、小泉首相は、田中外相らの更迭に踏み切った。
 しかし、真相究明にフタをしたまま、大臣や役人の首のすげかえで取りつくろおうとする政府・与党に対して、野党や世論はいっそう批判を強めている。
 田中真紀子氏は、小泉内閣誕生に当たっての最大の功労者であり、それ故に、外務大臣という重要ポストを与えられた。小泉首相と並んで、内閣の顔であり、ニュースやワイドショーに毎日のように登場し、内閣の支持率盛り上がりに貢献した、キーパーソンである。
 田中外相更迭は、高い世論の支持率を背景に成り立っている小泉政権にとって、その支持率を下げること必至となる、大きな痛手である。
 また、小泉政権発足以来、小泉首相が言い続けてきた一内閣一閣僚≠フ公約が崩れたことになり、改革≠旗印に掲げてきた小泉首相の、党内抵抗勢力への妥協∞公約からの後退≠ニの印象を与えることは避けられない。
 日に日に強まる不況とあいまって、小泉内閣の前途には、暗雲がただよいはじめた。

  外務省に巣くう学会員官僚
     池田私兵が腐敗を助長する!?

 この一連の出来事について、新聞もテレビも、大々的に報道をくり返しているが、しかし、マスコミも国民も、一番肝心なことを見落としているようである。
 それこそ、まさしくこの問題の本質であり、そして、この国のあり方と、国益の根本に関わる事柄なのである。
 それについては順を追って述べていくとして、まず我々は、このみっともない騒ぎが、日本を代表して外交にあたる官庁で起こっている、ということの重要性を考えてみなくてはならない。
 外務省といえば、アメリカでは国務省にあたり、国務長官の人事は最重要な人事とされている。
 日本が第二次世界大戦後、ようやく国際社会に復帰を果たした、サンフランシスコでの講和条約時における、ジョン・フォスター・ダレス氏以来、現在のパウエル氏に至るまで、アメリカを代表する最高レベルの政治手腕と見識の持ち主が就任し、その発言や行動は、大統領のそれと同じくらいに、世界中に影響を与え続けている。
 我が国でも、一応、そういう位置づけがされているように見える。
 外交官は、国家公務員試験においても別扱いで外交官上級試験≠ェ設けられ、難関中の難関とされている。
 東大、京大等のエリートの中からこの試験に合格した者達は、大学三年在学中≠ノ合格した者ではなくては肩身が狭いといわれ、三年で合格すると、大学生活を三年で打ち切って中退し、外務省に入る、といった慣例もある。
 日本中から選(え)りすぐった秀才を集め、気位も高く、他を見下す風すらあった外務省が、じつは、泥まみれ≠フだらしない役所であることを暴き出したのが、
裏金事件≠ナあった。
 松尾某が、架空の伝票や水増し請求で国費をごまかし、裏金を作って、外交官や職員の飲食などにまわしていたことが発覚してしまったのだ。
 国民の血税をごまかし、私腹を肥(こ)やすという、官僚として最も恥ずべき風習が、日本の官庁すべてをおおっており、エリートぞろいの外務省も、その例外ではないということを示す事件であった。
 さらに、この裏金事件≠ヘ、外務省の奥深くに、長年にわたって溜(た)まっていたウミが、つつき出されるきっかけとなった。
 外務省には、外交に必要な経費として機密費≠ニいうものがあり、予算化されている。
 この機密費が、なんと総理大臣のひざ元にある官房に流れ、それはまったく闇の中で総理大臣と官房とで使われる、というシステムになっていることが明らかになった。
 国民の血税を勝手に使う官庁のシステムは、じつは、行政の中心である首相周辺から末端の役所まで、網の目のように張り巡らされているらしい。
 そのシステムの中で、役人達は、血税を喰らって、肥え太っているのだ。
 こうした金の流れは、政治家と官僚の密接な関係なくしてはありえない。
 いわゆる族議員≠ニいうものが生まれ、それぞれ ひいきの官庁のために、予算獲得や人事、縄張り拡大等で、議会を動かす。その見返りは、いうまでもなく、官庁が持つ権限から生ずる利権である。
 田中外相就任以来、国民は、外務省のウミが絞(しぼ)り出されることを期待した。田中氏独特の手法や個性にへきえきする面もあったが、国民はその強引さと鼻っ柱の強さに期待した。
 だが、田中氏をもってしても容易に破れないほど、官僚機構の守りは固かった。
 外務大臣就任以来、九ヶ月、田中氏は、外務高級官僚との戦いに明け暮れた感があるが、その戦いの中で、思わぬ副産物が飛び出した。
 外務省と族議員≠ニの、水面下での深いつながりが、NGO問題な中で、はからずも浮上してきたのである。
 大臣でも次官でもない、一国会議員の鈴木宗男氏の逆鱗(げきりん)≠ノ触れたNGO団体が、鈴木氏の強い意向を受けた外務省によって、大切な国際会議からボイコットされた。
 外務省は、外務大臣の指示には何かと抵抗するのに、族議員≠フツルの一声には、たちまち反応し、意のままになる。
 こういうイビツな構造が、国民の前にさらけ出されたのだ。
 族議員≠ヘ、小泉首相がかかげる構造改革≠ナは、一番最初に追放しなくてはならぬ存在であったはずだ。
 それこそ、自民党が国民から次第に見放されてきた悪しき体質≠フ典型であったはずだ。
 その跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)≠ェ目の前に見えたのに、そのことに一言もふれず、三人の首をすげかえ事件は終わった≠ニしている小泉首相に対し、国民は、改めて、その本質を見直すことになるであろう。

  族議員と官庁汚職のカラクリ
     外相も弾かれた官僚機構の壁

 前置きがずいぶん長くなったが、私たちの関心事は、さらに、別のところにある。
 日本を代表し、国益と国民を守るために、腹をすえ、生命をかけて相手に立ち向かわなくてはならぬ、それ故に高給を与えられている外務官僚の、あまりの卑屈(ひくつ)さ、あまりの主体性のなさ。
 一代議士の横車に、それが国のためにならぬと思いながら、外務大臣の意向すら無視して唯々諾々(いいだくだく)として従うその姿。
 保身と、出世欲しかない、と言われても仕方あるまい。
 私達は、この腐れ切った、軟弱そして腰抜けの外務省へ、池田大作が、せっせと学生部員を集中的に送り込んできたことを忘れていない。
 昭和三十九年に、学生部に法学委員会を作ってから、学生部員を特訓して、外務官僚として送り込み続けた。
 上級職だけでなく、中級職、語学研修員など、あらゆる層へ、積極的に池田大作の分身を送り込んできた。
 池田大作は、みずから鳳会≠つくって学会員の外交官や外務省職員を直々に洗脳教育した。
 その結果、外務省は、どの省庁よりも、創価学会によって浸食された官庁となった。
 池田大作は、海外に出かけて勲章や名誉称号を集めるにあたり、外務省を最大限に利用した。
 池田大作は、公明党の政治力を使って、外務省に対し
 池田大作の外遊に当たっては、現地大使館では、元首、大臣級の対応をしろ。空港まで送迎せよ
 空港での通関はVIP扱いでフリーパスとせよ と公然と要求し、外務省はこれに応じている。このことは国会質問でも明らかになっている。
 権力に弱い外務省ならではのことだが、この外務省の創価学会に対する特別扱いを、これ幸いとばかりに、学会員である海外勤務の職員は池田大作へのサービスをおおっぴらに行なう。
 その権限を濫用(らんよう)して、創価学会批判勢力を特定の国から閉め出すことに用いた例すらある。
 上から下まで創価学会に汚染された外務省が、すでに、根っこから腐り切って汚吏汚職の巣窟(そうくつ)と化している、ということを、もっと広く国民に知らせなくてはならない。
 池田創価学会が影響を与えるところは、必ず腐り、悪の温床と化していくことを、国民によく理解させなくてはならない。
 「学会員の割合が一番多く、その学会員は池田大作の直々の薫陶を受けている外務省が、この国で一番汚れた役所であり、国益に背いて、族議員の云うがままに私利私欲で動く売国奴(ばいこくど)の集まりである」 ということと、
 「最も池田大作の言いなりになり、その自己宣伝の片棒を担いできた役所が、外務省なのだ」 ということを正しく認識する報道こそ、今一番必要とされているのではないか。
 池田創価学会に汚染された人ほど、モラルが低下し、自己中心に欲望のみを追求する餓鬼道に陥(おちい)る。
 強い者にへつらい、弱い者をいじめる、非道徳の畜生道に陥る。
 あまりに汚い∞あまりに乱脈≠ニいう外務省の体質は、じつは、創価学会の体質そのものであり、多くいるはずの学会員の職員は、こうした、ドブのような役所の体質に肌が合って、どっぷり首まで浸かり、国民の血税を喰らい腐臭を放ち続けているに違いない。
 創価学会に汚染されたらどのようなことになるか、今回の外務省をめぐる騒ぎは、まさに、その一例を示すものだ。
 このまま、もし日本の権力の中枢まで学会の汚染がすすんだら、本当に取り返しのつかぬことになる。
 私達は、何としても、それを阻止しなくてはならないのだ。 
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